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CHAPTER 8 セカンダリー ドミナント コード

トゥー ファイブの進行をつくる

これまでの解説にはキーCのダイアトニック コードのみしか登場してきませんでしたが、今回は別のキーのコードをキーCへ引用するコード進行をみていきます。一時的に別のキーへ転調するようなコード進行にすることで、楽曲へスパイスを加えるような効果があるわけです。この手法は多くの楽曲に使用されており、むしろダイアトニック コードのみの曲のほうが少ないのではないでしょうか。

そこでスパイスを加える具体的方法として「トゥー ファイブ(Um7-X7-T)」の活用となります。ドミナント コードはトニックへ解決し、サブドミナントはそれを導き出すことで全体の終止感を演出する、と前回解説しました。キーC以外のトゥー ファイブを構成するには、終結するべきトニック(T)を「仮のトニック」として、C以外のコードにすればよいのです。

実際のコード進行はこんな感じです。

ギター譜EX-15 トゥー ファイブの応用例

ギター譜15-トゥーファイヴの応用

ダイアトニック コード−本編で使用するコードフォーム拡大画像
ダイアトニック コード外−本編で使用するコードフォーム拡大画像
ダイアトニック コード外F#m7♭5−本編で使用するコードフォーム拡大画像
ハイポジションのギターコードフォームは→「ギタ掘り!」で登場するギターコード一覧

キーCに別のキーのコードを引用することでダイアトニック コードのみの進行から脱却している例です。同時にキーCのダイアトニック スケールからの脱却も可能となり、メロディへ応用ができます。コードの構成音が別のキーのダイアトニック スケールを使用してもよいことにしているわけです。なお、Um7♭5の使用により、マイナー キーのトゥー ファイブを演出する場合があります。