前回並べ替えたコードは1小節にひとつのコードでなくてもいいんですよ。1小節にふたつコードを入れて、前出Ex.1〜4のコードをつなげて弾いてみましょう。

1曲できちゃいそうですよね。このコード進行を伴奏に鼻歌なんか歌ってみると、あなたはもうすっかりミュージシャンです。きっと「お〜！俺って実は天才かも！」と思えるかっこいいフレーズが時々出てくることでしょう。そういう現象の時、一人前のミュージシャン達は「降って来た！」と言います。真似することをお勧めします。

かの世界的歴史的モンスターバンド、ビートルズもこのコード進行で後世歌い継がれる曲「レット・イット・ビー」を仕上げています。すごいですね。

でも、どうして4つのコードを適当に並べ替えて鼻歌を歌っただけで曲（みたい）になってしまうのでしょうか。

それは、あなたが4つのコードの連なりから直感的に「調性」というものを感じ取りながら演奏しているからなのです。この調性を感じさせるコードはこれまで練習してきた4つ以外に他にもあるのです。

もっとたくさんのコードを覚えると、もっと色々な曲が弾けるし、もしかして後世に残る名曲だってあなたに降ってくるかもしれません。

新たなコードを追加する前に調性について次回解説をします。

（注）本来、調性を決める要素はメロディ及びコードを構成している音階です。しかし、CHAPTER2ではコードと調性の関係を中心に解説を行っています。詳しくはCHAPTER5を参考にしてください。