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CHAPTER 3 転調パターン

B サークル オブ フィフス(5度圏)

CHAPTER3ではKey=Cmの平行調(Key=E)と同主調(Key=C)について考察してきました。
これらのキーを含む全てのキーの一覧を調号で以下に示します。
5線譜の上下に書いてあるメジャー キー、マイナー キー どうしは平行調です。

Key 一覧 (調号一覧)

キー 一覧(調号一覧)

調号には#でキーを示すものと、♭でキーを示すものがあり、#は数が1つ増えるごとに5度ずつキーが上がっていき、♭は数が1つ増えるごとに4度ずつキーが上がっていきます。

次に、上のKey一覧を時計盤のように円形に並べてみます。
Key=C(Am)を時計の12時の位置に持ってきて、時計回りに調号#の付いたキーを、反時計回りに調号♭の付いたキーを並べます。外側の円はメジャー キー、内側の円はマイナー キーです。

サークル オブ フィフス(5度圏)

C-G-D-A-E-B-F#-C#(時計回り)C-F-B♭-E♭-A♭-D♭-G♭-C♭

時計回りに5度ずつ主音が上行する円が出来上がりました。これをサークル オブ フィフスまたは5度圏といいます。
転調について考えるとき、このサークルを使うと便利です。
例えば、マイナー キーからマイナー キーへ転調する場合ですと、任意のキーを起点としていくつか転調パターンをサークル上の位置関係で覚えておくと、それをそのままずらせば色々なキーで転調パターンが導き出せます。Key=Cmを起点とすれば、

  • 属調(5度上=ドミナント キー)Gm へ転調  時計回り1つ進む
  • 下属調(4度上=サブドミナント キー)Fm へ転調  反時計回り1つ進む
  • 平行調 E の同主調 Em へ転調  反時計回り3つ進む
  • 同主調 C の平行調 Am へ転調  時計回り3つ進む

などの転調パターンがよくみられます。

ところで当サイトは「ギター コード 指板上で掘り下げる!」です。キーと調号の関係を指板上で掘り下げて見ましょう。

指板上でキーを判断する − 調号が#の場合

調号が#のキーの指板上での位置関係

#の調号が付く場合、#が1つ増えると5度ずつキーが上がっていくことは上に説明しました。従って、指板上での主音の位置も#が1つ増えるごとに5度ずつ上がっていくことになります。(ただし、オクターブは考慮に入れず、音名のみに注目。)メジャー キーですと5弦3フレットのCから始まって、上の図のように#の数だけ矢印の方向(ブリッジ側)へギザギザに進んでいけばそこに符合する音が主音となるキーです。図上の()はマイナー キーの主音の位置です。平行調の主音の位置関係も覚えておきましょう。

調号に♭が付く場合はどうでしょうか。この場合もオクターブは無視します。4度上行の音名を見ていきますが、6弦8フレットのCから始まってヘッド側にギザギザに進んでいきます。

指板上でキーを判断する − 調号が♭の場合

調号が♭のキーの指板上での位置関係

このように調号によって主音の位置を指板上で確認できるようにしておくと、調号の#か♭の数を確認することで何のキーかが判ります。